会長メッセージ
医薬基盤・健康・栄養研究所
AI健康・医薬研究センター
プロジェクトリーダー 李 秀栄
2021年にGENESIS Users’ Groupを発足後、アカデミアと産業界から多くの会員にお集まりいただき、誠に感謝しております。国産プログラムの利点を活かして、開発者とユーザーの双方が「生の声」を聞ける場ができたことが、何よりもの進展だと考えております。
生成AI時代と言われる中、分子シミュレーションのあり方を考える機会も増えたのではないでしょうか。GENESIS Users’ Groupが、一ソフトウェアの利用にとどまらず、領域や分野をまたぎ、両技術の新たな見方、考え方、使い方を見出す生産的な場となれば幸いです。
2025度から新しい体制でGENESIS Users’ Groupを運営していきますが、今後も皆様のご意見に耳を傾け、新たな取り組みをしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
相談役メッセージ
理化学研究所 計算科学研究センター
副センター長 粒子系生物物理研究チーム チームプリンシパル 杉田 有治
理化学研究所を中心に2009年頃から、分子動力学シミュレーションを行うソフトウェアとしてGENESIS(GENeralized Ensemble SImulation System)を開発してきました。
GENESISは、「富岳」などのスパコンの演算能力を最大限に発揮できるだけでなくGPUを含む多様なコンピュータで動作します。また、全原子・粗視化・QM/MMモデルを用いたシミュレーションやレプリカ交換法などを用いた自由エネルギー計算なども容易に実行できます。
この度、開発者とユーザーが、直接交流できる場として「GENESIS Users’ Group」をスタートすることになりました。この交流を通じて、GENESISの多くの機能を効率的に利用するための情報を提供するとともに、ユーザーからのフィードバックを得てさらに使いやすいソフトウェアにしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。