2021年10月12日
株式会社理研数理

国産の分子動力学ソフトウェア「GENESIS」の
産業界における利用をサポートするサービスの提供開始

株式会社理研数理(以下、理研数理)は、本日より国産の分子動力学ソフトウェア「GENESIS」の産業界における利用をサポートするサービスの提供を開始しました。

GENESISは、国立研究開発法人理化学研究所(以下、理化学研究所)を中心に開発している分子動力学ソフトウェア(フリーソフトウェア:LGPLv3で配布)で、生体分子を含むさまざまな分子システムのダイナミクスを計算します。特徴の一つである超高並列性能により、スーパーコンピュータ「富岳」上で10億原子からなる分子混雑環境系のシミュレーションを実現した一方で、生命科学や創薬に加え材料開発分野での応用計算も念頭に種々のアルゴリズムを実装し、GPU対応など汎用化を進めています。今後、産業界などでGENESISの幅広い活用が期待されます。

理研数理は、GENESISの開発拠点である理化学研究所計算科学研究センター粒子系生物物理研究チーム(杉田有治チームリーダー)と連携し、企業などにおけるGENESIS利用をサポートするサービスを提供します。まず、GENESISの利用が見込まれる国内の企業ユーザーと開発者が集うユーザーグループを組織し、GENESISの最新機能や利用方法のチュートリアルを提供します。これにより、ユーザーはGENESISの開発状況や利用情報を速やかに知ることができ、ユーザー間での情報共有を通じて、より効率的にGENESISを活用できます。現在、ユーザーグループの活動開始に向けて、参加希望の企業ユーザーを募集中ですので、ご興味ある方は理研数理までご連絡ください。

また、株式会社JSOL(以下、JSOL)との協業により、JSOLが開発するシミュレーションソフトウェア「J-OCTA」を通じて、GENESISのプリポスト処理を提供できるようになります。これにより、ユーザーがGENESISを利用する際の敷居を下げ、利便性がより高まることが期待されます。

■株式会社理研数理
(本社:東京都中央区、代表取締役社長:江田 哲也)
https://www.riken-suuri.jp/
2020年10月1日、国立研究開発法人理化学研究所、株式会社理研鼎業、株式会社JSOLの共同出資により設立された株式会社理研数理は、Society5.0時代の新たな社会課題に対して、理化学研究所の数理科学・計算科学の知見を活用して産学連携での解決を促進しています。

※本リリースに記載されている内容は予告無く変更することがあります。
※本リリースに記載されている製品名、会社名は各社の商標または登録商標です。


ユーザーグループとしてGENESIS Users’ Groupを2021年11月に設立し、活動を開始しています。
詳細は下記ページをご覧ください。
GENESIS Users’ Groupへのリンク


<本件に関するお問い合わせ>
株式会社理研数理 松崎 健一
TEL:03-6757-4908(代表)
E-Mail:info@riken-suuri.jp

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