2024年度「理研データ同化スクール(基礎編)」
最先端のデータ同化理論を開発する、理化学研究所 計算科学研究センター データ同化研究チームから講師とチューターをお招きし、「理研データ同化スクール(基礎編)」を開催します。気象予測を始めとして、地球惑星科学や生物学、工学、脳神経科学など、その応用が進むデータ同化に関して、実践的で“使える”基礎技術の習得をサポートします。
今年度は、参加者・講師・チューターが一堂に会する合宿形式として開催し、講師や参加者間のコミュニケーションを深め、データ同化コミュニティのさらなる拡大やレベルアップへの貢献を図ります。
開催概要
主催・共催 | 主催
共催
|
---|---|
日時 | 2024年9月9日(月)~9月13日(金) 9月9日(月)~9月12日(木) 講義、チュータリング 9月13日(金)午前 成果発表会、スーパーコンピュータ「富岳」見学 |
場所 | 国立研究開発法人理化学研究所 計算科学研究センター(兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-26)
アクセス:https://www.r-ccs.riken.jp/access/ ※オンライン(Zoom)も開催 ※主催者側では現地での受講を推奨しております。 ※宿泊が必要な方については、ホテル等を参加者各自の負担で手配していただきます。 |
講師 | 理化学研究所 計算科学研究センター データ同化研究チーム チームリーダー 三好 建正氏 |
内容・到達目標 |
|
対象 | 企業や研究機関の研究者、大学院生や学部生等、データ同化の基礎を身につけたい方 ※参加の前提となる要件を設定しています。詳細は「参加要件」にてご確認ください。 |
言語 | 日本語 |
参加費 | 470,000円(税込)(受講料、運営費等込み) ※宿泊が必要な方については、ホテル等を参加者各自の負担で手配していただきます。
|
定員 | 10名程度 ※先着順のため、お早目にお申込みください。 |
2020年度「理研データ同化オンラインスクール(基礎編)」第1回目講義(抜粋)
2020年度の「理研データ同化オンラインスクール(基礎編)」の第1回目講義から、冒頭の「講義・実習の流れ」と「題材であるLorenz-96モデルの説明」、「データ同化の基礎となる Kalman Filter の式の説明」を抜粋して動画を用意しました。ぜひ、ご覧になった上で、本スクールの申込についてご検討ください。
プログラム
- プログラムは午前の講義と午後のチュータリングで構成しています。午前の講義にて、講師からデータ同化技術の説明があり、その内容に関する課題が出されますので、参加者は演習として、その課題に取り組みます。
- 午後のチュータリングでは、参加者は演習に取り組みながら、行き詰った点や疑問に感じた点を講師・チューターに質問できます。質問内容とその回答は他の参加者に共有されることもあります。そのため、他の参加者の行き詰まりや疑問を知ることができたり、他の参加者とネットワーキングができたり、メリットが多い時間ともなっています。
- 課題の演習結果は、翌日の講義の冒頭で各参加者から発表していただきます。
- これを4日間繰り返したのち、最後に総まとめとして成果発表会を開催します。
日 | 時 | 内容 |
---|---|---|
9月9日(月) | 9:00-12:00 | 趣旨説明 課題1-2の演習結果の発表 講義 |
13:00-17:30 18:00-19:00 |
チュータリング Icebreaker(※) |
|
9月10日(火) | 9:00-12:00 | 課題3-4の演習結果の発表 講義 |
13:00-17:30 | チュータリング | |
9月11日(水) | 9:00-12:00 | 課題5の演習結果の発表 講義 |
13:00-17:30 | チュータリング 懇親会(※) |
|
9月12日(木) | 9:00-12:00 | 課題6の演習結果の発表 講義 |
13:00-17:30 | チュータリング | |
9月13日(金) | 9:00-12:00 | 成果発表会
スーパーコンピュータ「富岳」見学会 |
※Icebreakerと懇親会は、いずれも任意参加で会費は現地集金を予定しております。詳細は後日参加者の方にあらためてご連絡いたします。
参加要件
- 日本語による講義の受講と課題の演習結果の発表ができることが必要です。(参加者間の情報共有の観点から、日本語以外での言語による受講・発表はお断りしています。)
- 科学技術計算プログラミングやデータプロットができることが必要です。
- PC等、計算機環境を各自で準備ください。本演習課題は通常のPC一台で簡単に実行できるものとなっています。
使用するプログラミング言語は問いません。ただしExcelは不可です。 - 以下に示す事前準備を初回講義までに実施してください。
- すべての講義に参加し、チュータリングによる指導を受けていただくことを原則としています。
事前準備
課題
- Lorenz-96を4次のRunge-Kutta法を用いて実装する。パラメータ値Fをいろいろ変え、F=8でカオスとなることを確認する。余裕があれば、他の時間積分スキームも実装してみる。
- パラメータ値F=8とする。誤差の平均発達率について調べ、0.2時間ステップを1日と定義することの妥当性を確認する。
参考文献
Lorenz, E., and K. Emanuel, 1998: Optimal sites for supplementary weather observations: Simulation with a small model. J. Atmos. Sci., 55, 399−414.
計算環境の構築
- Mersenne Twister 等の性質の良い乱数生成プログラムを利用できるようにする。
- 逆行列の計算や固有値分解等、行列計算を行えるようにする。
その他
初回講義で簡単な自己紹介と事前準備課題の報告(あわせて3分以内)を行っていただきます。
これまでの理研データ同化合宿/オンラインスクール(基礎編・応用編)
個人情報の取扱いについて
株式会社理研数理は、本スクールの開催運営にあたって必要となる個人情報の収集、利用、管理を共催者である株式会社JSOLに委託しています。個人情報は共催者である国立研究開発法人理化学研究所へ提供いたします。個人情報管理の詳細は、下記の株式会社JSOLサイトの申込ページに記載している「個人情報の取扱い」をご確認ください。
本スクールでは、講義等の映像や写真、音声を撮影や録画等により記録する場合があります。記録した情報は、広報・宣伝等を目的に印刷物・Webサイト・SNS・動画サイト等に掲載・公開する場合があります。印刷物・Webサイト・SNS・動画サイト等への掲載・公開について支障のある場合は、お手数ですが別途問い合わせ先までご連絡ください。問い合わせ内容を確認の上、適切な対応をとらせていただきます。
知的財産について
もし本スクールで新たなアイデアが発生した場合、そのアイデアは国立研究開発法人理化学研究所(以下、理研)、株式会社理研数理(以下、理研数理)および参加者が自由に使えるものといたします。
なお、もし本スクールで新たな発明が発生し、その発明の特許出願を希望する場合は、理研、理研数理および参加者の3者共同出願とします。特許出願の内容、時期、持分比率等の詳細は、理研、理研数理および参加者の3者にて別途協議の上、合意するものといたします。
料金のお支払いについて
- 請求書は、PDF形式でメールにて送付します。原則、原本は郵送しません。
- 請求書に記載の振込期日までにお振込みをお願いします。
- 振込手数料は、参加者にてご負担ください。
- 料金のお振込みに対して、領収書は原則発行しません。領収書が必要な方は、お手数ですが、別途問い合わせ先までご連絡ください。
開催最少人数と申し込み後のキャンセルについて
- お申し込みが主催者の定める開催最少人数に満たない場合、主催者・共催者の協議の上、中止となる場合があります。
- お申し込み後のキャンセルは、別途問い合わせ先までご連絡ください。キャンセルをご連絡いただいた日に応じて、所定のキャンセル料もしくは参加費全額を申し受ける場合があります。詳しくは参加規約をご確認ください。
参加規約
2024年度「理研データ同化スクール(基礎編)」参加規約はこちらをご確認ください。
参加申し込み
参加を希望される方は、上記の参加要件および記載事項を確認の上、以下のリンク先のフォームに必要事項を記入し、締切日までにお申し込みください。お申し込み後、およそ1週間以内をめどに正式なお手続きをご案内します。ただし、参加支援を希望する方については、8月20日をめどに審査結果とともに正式なお手続きをご案内します。
2024年8月9日(金)締切
(定員に達した場合、締切日前に締切らせていただくことがございます)
※株式会社理研数理は参加者の申込受付業務等の運営を株式会社JSOL(共催)に委託しています。
お問い合わせ
当スクール全般について
〒102-0074 東京都千代田区九段南一丁目6番5号 九段会館テラス
株式会社理研数理 info@riken-suuri.jp
講義・チュータリングについて
〒650-0047 神戸市中央区港島南町7–1–26
国立研究開発法人理化学研究所
計算科学研究センター データ同化研究チーム
Email: da-school-staff [at] ml.riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。